2012-11-13

ホンダの新型フィットハイブリッド

現在燃費性能の優れた車種がどんどん出ており、
主な動力源はエンジンで、補助的に二次電池や回生ブレーキを用いる
ハイブリッドカーが人気である。

車名別国内新車販売台数をトヨタの「プリウス」が
15ヶ月連続首位キープしていたが、
2012年10月の販売台数では「プリウス」の18,116台を抜いて、
同社の小型ハイブリッド車「アクア」が24,192台と躍り出た。

「透明感あるクリーンなイメージ」
「誰もが必要・大切にするイメージ」を連想させると共に、
自由な広がりを持つことで従来のハイブリッドカーのイメージに囚われることなくより広く楽しまれることを願って命名されたラテン語の水を意味する「アクア」は
「プリウス」に比べてHVシステムを42Kg軽量化、燃費性能を向上させ、
走行可能距離はJC08モードで35.4Km/リットルを記録。

トヨタによると「アクア」の生産が追いつかず、
注文を受けた販売店やグレードによっても異なるが、
現在も2か月弱、待たなければならない程の人気があるようだ。

そんなトヨタを追うべく、
ホンダは来夏にデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)と呼ばれる
変速機や新開発の高出力モーターを採用して、
現行より燃費性能を3割以上高めた新型「フィットHV」を投入するらしい。

アクア」を上回る36Km/リットル前後の燃費性能を持つこの車は、

 ・HVシステムにおいて1モーターの出力とバッテリーの性能をアップ
 ・新開発のトランスミッションを組み合わせてモーター走行域を拡大
 ・回生エネルギーの回収効率を上げ、HV車で燃費№1を目指す

という伊藤社長の成長戦略に基づき開発された、
小型車に最適な1モーターの軽量コンパクトなHVシステム
「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載する模様。
※Intelligent Dual Clutch Drive

 ・加速、高速クルーズ時はクラッチを接続させ、スポーティーな走り
 ・発進、低中速クルーズ時はクラッチでエンジンを切り離し、高効率にEV走行
 ・減速時もクラッチでエンジンを切り離し、エネルギー回生を高めて燃費向上

この1モーター式のi-DCDシステムが搭載される上、
価格的には「アクア」の最廉価モデルの169万円を下回る設定らしいが、
新型「フィットHV」は「アクア」のライバルとなるのだろうか?