エネルギーの大半を輸入に頼っている日本にとって、
将来の国産エネルギーとして一番期待されてるのが表題のメタンハイドレート。
そのメタンハイドレートを今から約1年前の2012年2月に
日本が世界で始めて深海での掘削試験を開始して、
遂に本日2013年3月に世界で初めて海底から採取に成功した。
メタンハイドレートとは、別名「燃える氷」とも呼ばれる
メタンガスと水が結びついてシャーベット状になった天然資源で、
現在は2週間ほどかけてガスが安定的に採取できるか調査中であるが、
試験開発されてる愛知県と三重県の沖合だけでも、
日本の天然ガス消費量の14年分の埋蔵量が見込まれているようだ。
実際にメタンハイドレートが確認されている新潟県上越沖、北海道網走沖、
日本海の秋田県から山形県にかけての沖合であったり、
紀伊半島から四国、九州にかけての太平洋沿岸でも埋蔵の可能性があるらしく、
それらを合わせると、日本の天然ガス消費量の100年分相当という試算もある。
政府内にはエネルギーの輸入依存体質を大きく変えられるという見方もあるが、
シャーベット状の固体からガスだけを取り出す必要があったり、
アメリカで生産が増加しているシェールガスと比べても、
コストは17倍になっているという試算もあり、
一般的なガス田と比べると、ガスを採取する効率は10分の1程度しかない。
商業生産に向けて5年後をめどに生産技術の確立を目指すとしているが、
今後はコスト圧縮や、効率向上が大きな課題となるようだ。