2015-09-09

Threshold

「敷居」や「境界」を意味する開発コードネーム「Threshold」
が付けられてた現時点最新となるWindows10。

庶民Sは「8.1」のPCを使用しているのだが、
「10」への無料アップグレード通知が表示されるようになった。


パーション「7」「8」と続いて、なぜ次は「9」ではなく「10」なのか?

「Because 7 8 9. = セブン エイト ナイン = Seven ate Nine = 7が9を食べた」とか
「バージョンを飛ばす程の差がある」だとか色々言われているが、
「10」は「7」「8」「8.1」の正規ユーザーに対して、
7月29日リリースから1年間のみ無料でアップグレードできるようになっている。

「XP」や「Vista」は無料アップグレード対象外となっていて、
パッケージ版またはダウンロード版の以下の通常料金が掛かる。

いずれも税別で、Homeが13800円、Proが25800円。

それぞれにどのような違いがあるのだろうか?

Homeは安価なエディションであるが、
音声認識アシスタントのCortana(コルタナ)や、
Webページに図形やメモを書き込んだり不要情報が非表示可能なMicorsoft Edge、
顔・虹彩・指紋を用いた高度なセキュリティが可能な生体認証のWindows Hello、
データをクラウド保存する為に統合された無料オンラインストレージのOneDrive
等の基本的なモノは含まれている。

Proは高度なPC愛好家やビジネスソリューション向けのエディションで、
Homeの機能の他、グループポリシー管理、リモートデスクトップのホスト、
ドメイン参加、Hyper-V等のビジネスシーンで使える機能を含んだものとなる。

なお、更に上位のEnterpriseやEducationも用意されているが、
一般で購入できないし、必要とする機会はないだろうから無視して良いかと。

さて・・・無料アップグレードは、
7 Starter」「7 Home」「8.1」がHomeエディションに、
7 Professional」「7 Ultimate」「8.1 Pro」がProエディションにできる。

10が気に入らなかった場合、
アップグレードの完了後 1 か月以内であれば、前のバージョンに戻すこと出来るし、
無料アップグレードを使用して再インストールすることもできるという。

ただし、「10」アップグレード後に新しいユーザーアカウントを追加するか、
リセットを実行すると復元機能が利用できなくなるらしいので注意が必要だ。

また、パソコン構成が変わってしまうと
マイクロソフトのライセンス認証サーバのデジタル登録情報と不一致となり、
無料アップグレード期間内にインストールされたPCか判断できなくなる為に
再インストールすることはできなくなる。



1985年誕生のWindowsは今まで約3年に1度大幅なバージョンアップを行い
作り上の問題もある等で古いバージョンはどんどん切り捨てられていってた。

インターネットに接続している以上は古いOSのまま使い続けることは困難で、
半強制的に出費を余儀なくされていたのだが、
今回は例になく完全無料のバージョンアップ期間が用意されており、
ソレも「Windowsとして最後のバージョンになる」と明言し、
使用しているパソコンが壊れるまではサポートされるとのこと。

最後のバージョンというのは、今後一切の変更がないということではなく、
バージョンを変えることなく常に新しいイノベーションとアップデートを継続して、
決して古くならない新しい Windowsへと生まれ変わる・・・とのこと。

以前にIT業界のエンジニアとして働いてた庶民Sにも分かる話として、
ナンバリングが変わるごとに予期せぬ動作をする等の対策を行う必要や、
最新バージョンに合わせた作り替えを行う等の対応を行う必要があったりと
頭を悩ませる問題も多かったが、コレはデベロッパーにとって嬉しいことだろう。

「7」や「8」の人は早速無料バージョンアップを行いたい・・・ところなんだが、
「現時点で音声認識のCortanaが日本語に対応していない」とか、
使用しているアプリケーションによっては最新OSに対応してないモノもある等、
動作確認が取れるまでアップデートを控えるように呼びかけてることもあるので、
直ちに変更するのは時期尚早かもしれない。

とりあえず「7」や「8」の人は今年はそのまま様子見で、
ソレ以外でWindowsを使っていくことが予想される人は
増税前に「7」や「8」のパソコンを買って備えておく方が賢明かもしれない。

 

※追記※

2015年10月上旬からアップグレードを促すポップアップウィンドウが変更されてました。