6/1の21:30に米労働省が発表した5月分の米雇用統計は、
非農業部門の就業者数は前月比6万9000人の増加であったとのこと。
コレは、2011年5月の5万4000人増以来の低い水準で、
増加幅が低水準に留まった事を嫌気して、
主要国の株価指数が下げ幅を拡大しました。
雇用者数の伸びは弱く、前回4月の内容も下方修正されたほか、
時間当たりの賃金は低迷して、週間労働時間は縮小。
今回の雇用統計の結果は明らかに望ましいものではなく、
インフレが現時点で目標を下回っていることを考え合わせると、
6月19日、20日に予定されているFOMC(連邦公開市場委員会)で
FRB(米連邦準備理事会)が金融緩和に踏み切る確率は高まったとのことです。
5月の雇用統計が大幅に悪化したことと、
スペインの金融不安等による欧米経済の先行きに対する懸念が高まったことで、
一時は2000年11月末以来となる1ユーロ=95円59銭、
対ドルでも一時、約3か月半ぶりの1ドル=77円66銭まで上昇しました。
今後も円の独歩高の様相を呈してしまうのでしょうか?