現在、ユーロ圏ではPIIGSの財政悪化問題により、
慢性的・構造的問題で財政赤字に追い込まれているギリシャは当然のこと、
スペイン銀行救済の影響をめぐる懸念から、
同国の10年債利回りが1999年のユーロ導入後の最高水準を更新した。
PIIGSとは、
財政状況が悪いポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペインの
5カ国の頭文字をつなげ、豚(PIG)にかけた屈辱的な造語のこと。
9日にユーロ圏財務相がPIIGSに当てはまるスペインの資金増強に向けて、
最大1000億ユーロの支援を行うことで合意したのだが、
債務不履行となった場合、融資の返済がスペイン国債の償還に優先して行われ、
国債が劣後化するとの懸念からスペイン国債が大幅に売られ、
利回りが6.857%と、1999年のユーロ導入以来の最高水準を超えた。
6%を越える利率なんて、国債と言えども投資ではなくギャンブル。
デフォルトなんて発生しないから大丈夫…と、
甘く見ていると、そのうち痛い目に合うかもしれませんよ。