搭載した超電導磁石と軌道上の磁気コイルの間の磁力で車体を約10cm浮かせ、
最高時速500Kmで走行する2027年開通予定のリニア新幹線のルートと、
東京と名古屋間に設ける4箇所の中間駅の位置が決定した。
東海道新幹線開業前の1962年に次世代高速鉄道として開発が始まり、
1997年から山梨県の実験線で走行試験を続けているリニア中央新幹線は、
JR東海が建設費約10兆円程を全額負担して品川と名古屋を最短40分で結ぶ。
最短と言うのは、東京・名古屋間をノンストップで結んだ場合の時間で、
中間駅に止まるごとに8分ずつ伸びて単純計算で各駅だと72分掛かる計算。
1時間に上り・下り線が各5本ずつ走らせることを想定していて、
そのうちの多くがノンストップ列車。
ルートは南アルプスを東西に貫き、品川・名古屋間は全長約286Kmであるが、
走行時の騒音、振動、磁界対策として、防音フードの設置などを行う他、
86%にあたる246Kmが都市部の地下や山間地のトンネルとなるようだ。
地元の自治体からは外の景色を楽しめないとして改善を求める声が出ており、
フードに小窓のようなものを作って景色が見えるようにする対策を検討している。
2020年に東京オリンピック開催が決まったけれど、
残念ながらオリンピックに合わせた2020年の前倒し開業は難しいようである。
尚、名古屋から大阪までの延伸は2045年を予定していて、
大阪まで伸ばすと東京・大阪間が1時間強で結ばれるようになるらしい。
庶民Sの住む街まで早く来てほしいものだ。