最近は格安なサブスクライバー・アイデンティティ・モジュール・カードが流行っている。
そんな言葉を聞いたことないんだけど?って人でも
省略形「SIMカード」ならアレのことかと想像できる人は多いのではないだろうか?
SIMカードとは?
SIMカードとはガラケー、スマホ、タブレット等での通信時に必要な
「回線契約者(Subscriber)を識別する(Identity)為の固有ID」が記録されている
チップ型のICカードのことである。
機種変更する際に古い機種を言ったんショップへ預けて手続きする必要あったが、
このカードが登場したおかげで現在は契約済カードの差し替えをするだけで
同一契約で新しい機種、または昔に使ってた古い機種等に切り替えたり、
複数のSIMカードを切り替えて1つの機種で複数の電話番号を持てるようになった。
契約者を識別する固有IDはIMSI(イムジィ)と呼ばれる15桁の番号で、
先頭3桁はMCC(Mobile Country Number)と呼ばれる国番号、
次の2~3桁はMNC(Mobile Network Code)と呼ばれる事業者番号、
残り9~10桁分はMSIN(Mobile Station Identification Number)という加入者番号。
SIMカードはUIM(User Identity Module card)やドコモFOMA(フォーマ)カード
USIM(Universal Subscriber Identity Module card)等と呼ばれることもあるが、
これらは電話帳やメールアドレス等データが加わった拡張SIMカードであり、
特に区別せずにSIMカードと呼ばれるようだ。
SIMカードの形状
このSIMカードは現在以下3種の大きさに分類されている。
名称 | サイズ | 規格 |
---|---|---|
mini -sim | 25×15mm 厚さ 0.76mm | 一昔前のAndroid端末、iPhone 3G/3GSで採用。 長期に渡り標準的サイズだったことから標準SIMとも呼ばれている。 |
micro -sim | 15×12mm 厚さ 0.76mm | 現在の主流なAndroid端末、iPhone 4/4Sで採用。 ちなみにiPad、iPad 2もmicroが採用されている。 |
nano -sim | 12.3×8.8mm 厚さ 0.67mm | 極一部のAndroid端末、iPhone 5/5C/5S/6/6Plusで採用。 ちなみにiPad Air、iPad miniもnanoが採用されている。 |
「標準」SIMが何故ノーマルサイズではなくミニという名称なのか?
ソレは携帯電話の小型化に伴い日本国内では使われることなかったが、
かつてクレジットカード台のフルサイズSIMがあって
日本で始まったのがフルサイズと比較すると小さいSIMだったことから
mini-simがデファクトスタンダードとして標準SIMと呼ばれている。
今回の記事投稿用に調べてた際初めて知ったことであるが、
手元に届く新しいSIMカードが必要なカードサイズ大でなくフルサイズで届くワケは
「昔の自動車電話などのSIMカードソケットだったことの名残」なんだとか。
尚、先の説明で「SIMカードはUIMカードという言い方もする」と書いたけど、
ドコモのminiUIMはmini-simではなくmicro-simサイズなので
間違えないように注意していただきたい。
SIMカードが流行したワケとは?
携帯ショップへ行かずに契約回線の端末を自由に変更できるのは便利ではあるが
ソレだけの理由ではココまで「SIMという言葉」は認知されてなかったはず。
大してネット通信してなかったガラケーからスマホに乗り換えた時
便利なツールやゲームといったアプリを入れたり動画を見まくったせいで
翌月に分かる通信費がとんでもないことになってたという話をよく耳にした。
誰だって安く出来るなら安くしたいもので、
そんな折に登場した「携帯キャリアの料金の半額程に抑えられる」という
格安SIM(格安スマホ)に皆が飛びついて爆発的に流行ったのではないだろうか?
格安SIMはなぜ安い?
格安SIMとは「MNO(Mobile Network Operator)いわゆる自前で通信設備を持ち、
顧客に直接サービス提供可能なdocomo、au、SoftBankという携帯キャリア」以外の
MVNO(Mobile Virtual Network Operator)が提供しているSIMカードのこと。
バーチャル=仮想の名が付く通りMVNOは独自の基地局等通信施設を持たず、
移動体通信事業者のMNOから回線を一括借り受けして各ユーザーに提供している。
MVNOがなぜMNOよりも格安でSIMカードを提供できるのかというと、
通信施設やショップを建設・保持する必要性がないとか、
通販型の契約体系にすることで営業費や広告費、人件費等を抑えられるのが大きい。
他方のMNOが高かろう・悪かろうでは単なるボッタクリでしかないけど、
MVNOが安さを追求する上で切り捨てたりオプション扱いにしている
キャリアメールやショートメッセージや音声通話が使えるのは当然のこと、
ネットが苦手な人でも各地に点在している店舗で対面サポートが受けられるし、
最新機種をハズレの可能性も低くない中古店やオークション等でなく店で買えたり、
ネット通信は少なくて電話使用回数や長電話が多いとか、
他にも安定感やら安心感やら探せば人によって色々なメリットがあると思うので、
MNO・MVNOのどちらが良いか一概に言い切られない。
どこの格安SIMが良い?
先に述べたように携帯の使い方は十人十色であり、
庶民S的に問題なく思っている例えばクレジットカード契約が必要なことも
クレジットカード持ってない・使いたくない人だと大きな問題点となる等、
「庶民S的に最良だ」と考えているMVNOが万人に当てはまるとは思わないので、
各々自身に最適な会社や契約プランを導き出して欲しいと思います。
尚、参考までに庶民Sが選択してる DMM mobile を紹介しときます。
- 200kbpsの低速通信時でもブースト機能(一時的な高速通信)があって
Webページ読込やメール送受信等の一時的なのは一瞬で完了出来る。
低速通信で366MB/3日間の制約あるけど、自宅はWi-Fiで問題なし。 - アプリのDLやマップ利用だけ高速で、その他低速でもストレス感じなくて、
1GB通話無のプランで十分なことから安く抑えられて財布に優しい。 - 余ったデータ容量は1か月分繰り越せて無駄が少ない。
- 他社の価格に対抗して、契約変更せずとも自動的に価格改定されるのが嬉しい。
2016年4月にも利用中の1GBプランが月額590円から480円に変更。 - データ通信料の商品ラインナップ数が多いけど1GBで十分なので重要視せず。
- 料金の10%ポイントバックがあるがDMMの他サービス使わないし、
ポイント期限は発行日から1か月しかなくて貯まらないから無視。
上記に載ってない、既に改定されていることが普通にあると思われるので、
契約を考えている方は必ずリンク先の説明を熟読の上、自己責任でお願いします。
実際に使ってみた
以前は2GBで800円程の別MVNOを1年使用していたのだが、
キャリアと同じ通信エリア・同じ通信速度なはずなのに遅く感じる時間帯が多く、
Wi-Fi環境導入で1GBで収まるようになったことで
コレを期に新規事務手数料3000円を支払っても安くなる所へ乗り換えよう、と。
通信速度が遅いのはキャリアから借りてる通信帯域がショボいからであり、
「安さだけで選ぶのは問題だな」と思ってMVNOランキングを参考に
値段と速度と満足度のバランスで良さげな DMM mobile にしてみたのである。
その際、スマホ端末自体変更ないから以前と同じmicroで問題ないけど
今後使用するスマホのSIMカードサイズがいつnanoに変わっても良いように
SIMカードをmicroSIMからnanoSIMにサイズ変更。
SIMカードのサイズ変更をする際にも事務手数料3000円掛かる。
ソレが嫌とか面倒だという人の為に耳にピアス穴を開けるピアッサーのように
SIMカッターというSIMカード自体を加工してサイズ変更する道具もあるが、
DMM mobile は加工すると利用終了時に別途2000円支払う必要が出てくる。
「大きければ物理的に切れば良い」というのが通用しない世界。
ココは逆の発想「小は大を兼ねる」やり方で、
nanoサイズのSIMカードを選択しておいて
microサイズのSIMカードアダプターに入れてやれば良い。
DMM mobile も前MVNO同様にキャリア並みに常に高速ってワケじゃないけど、
晩19~21時は速度低下が感じられるものの
(名誉の為に名前は出しませんが(笑))前のよりかは安定してるし、
大半を低速通信に切り替えててもブースト機能でほとんど気にならない。
低速切替アプリがAndroid版の他iOS版にも対応して
GooglePlayから無料ダウンロードできるようになったので、
DMM mobile に乗り換えた方は早速使用してみましょう。
尚、上記残容量が2GB近くも表示されてあるのは、
前々月を使い切らないまま前月を丸々1GB分繰り越した為、です。
それでは、皆さんも値段や速度に悩まない良い格安SIMライフを・・・。